生前、
ばーごんさんが愛用していた電動車いす。
主人がいなくなっただけで
壊れたわけではないので
どうしたらいいものかと思案していました。
ばーごんさんの3代目の電動車いす、
当時、種類が少ない日本製では
お気に入りが見つからず
アメリカ製で、お値段は
軽自動車くらいしたそうです。
ばーごんさんがとても使いやすいと
選んだものなので
何とか使い道はないかと
Facebookで呼びかけたところ
友達の友達に繋がって
名古屋の社会福祉法人AJU自立の家 の
小倉さんという
ご本人も車いすユーザーで ハンデがあるのに
車をぶんぶん運転するし
自ら 車いすをばんばん修理して
アジア各国に送り届ける70歳の
パワフルおじさまに巡り会うことができました。
『活躍させるから任せておいて!』と
名古屋から 大きな車で現れて
たくましく 回収していってくださいました。
そして 1年半。
昨日、
タイの田舎で ある女性の元に届けられ
とても喜ばれているよ! と 報告してくれました。
『人生が変わった』 と その女性は言っているそうです。
確かに
ばーごんさんも
電動の車いすに出会ったとき 世界が広がったと
言っていました。
手が使えない車いすユーザーは
手動の車いすは
自分ひとりで出かけることができないため
必ず誰かの都合に合わせなければなりません。
電動車いすに乗ると
自分の都合で ある程度 出かけることができる!
それは 自由が少し手に入る
手が使えない車いすユーザーにとって
大きく世界が変わる経験なのです。
よかった。
女性が電動車いすに乗って
はじける笑顔でピースしている写真を見ていると
また涙が出てきました。
よかった。
車いすが現役で活躍している嬉しさ。
その車いすにばーごんさんが乗っていた姿と
車いすの手触りを思い出す。
でも
こんな風に役立てられて
本当によかった。
きっと
ぜったい ばーごんさんも喜んでいる。
必要な人に
届けてくれて
小倉さん
本当にありがとうございます。
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