ばーごんさんの分身のような作品
『笑』と
『自由』
陸上部OB会のみなさんや先生方が働きかけてくださり、
現校長先生のご厚意もあって
ばーごんさんの母校の東淀川高校に展示されることになりました。
車いすのばーごんさんが
大きなパネルの作品を書く時は
ばーごんさんの実家の食卓に
大きな紙をひろげて
いつもより大きな筆で書くのですが
握力のないばーごんさんが 大きな筆を持つのも大変で
墨が垂れないように 墨入れを持って
ばーごんさんの動きに付き添う人、
大きな紙を動かす人、
最低、ふたりは補助がいります。
ふたりじゃ無理かな;
だから パネル作品を書いている姿は
手伝うみんなも必死だから
写真も映像も残念ながら ない;
そしてばーごんさんは 腕も伸ばせないし
体を前に倒せないので
手が届く範囲が限られていて
大きな文字を書くには
テーブルの周りを動きまわりながら
一文字を仕上げていきます。
いつものことですが
もちろん書き順も向きもとことん自由;
大きな文字は 小さな作品を書くより
みんなの手を借りることになって
家族総出の一大イベントでした。
ばーごんさんは
車いす男子ですが
手が不自由な ぐー男子でもあるので
作品を書く時だけではなく
生活のほとんどに お手伝いが必要です。
自分の意志では お尻の位置を1ミリも動かせないし
腹筋がきかないので 自力では座っていられません。
実際自分で動かせるのは 腕を多少上下にできるだけ。
トイレも着替えもお風呂も ひとりではできません。
運動神経バツグンだった 20歳までのばーごんさん。
10年の暗闇からなんとか抜け出して
1000回書いた『笑』という字。
裏話を聞いて 作品をみたら
また違って見えるでしょうか(^ ^)。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・