久しぶりに阪急電車に乗りました。
ばーごんさんとふたりで歩いていた景色を
ひとりで歩くのは まだとても寂しいです。
まだ一緒に暮らす以前、
私が三田に住んでいて
ばーごんさんが豊中で
その中間地点の川西能勢口がふたりの中間地点で
よく待ち合わせをして 時間をつぶしていました。
ばーごんさんは電動車椅子でふらふら出かけるので
どこにでも行けるような気がしますが
電動車椅子は 手動で押してもらう車椅子よりもさらに
制限があって
まず大きいし 重いし
エレベーターがなければ2階にも行けません。
お店に入るにしても かなり広さに余裕があるところにしか
入れません。
入店拒否される時もありました。
段差があれば当然入れません。
1階でも、
ある程度の余裕がないと入り口すら入れないこともありました。
そして私が住んでいた三田の家は階段しかない3階。
当然ばーごんさんは入れません。
なので、一緒にいたければ 外にいるしかないのです。
ゆっくりふたりでくつろげるスペースは
一緒に暮らすまでありませんでした。
ばーごんさんの家は家族がいるし;
私たちは いい大人なのに
いつも人目がある場所で
ばーごんさんは (出かける時もですが 帰ったらお母さんが色々やることが多くて
大変で 自分の帰りを待っている と思っているので;)
帰る時間を気にしながら
なかなか自由に会えず、
会う日も限られている
帰る時間も決められている
そんな中学生のようなデートをしていました。
そんな
なんとも懐かしい思い出がある川西能勢口駅周辺を
ひとりで歩いてみました。
ひとりで歩くと あまりにも自由で
こんなに近道ができるんだ。
もうエレベーターも探さなくていいんだなー。
駅員さんに声をかけなくていい。
そして その分 寂しさが込み上げてきます。
本当はまだまだ なんでこんな遠回りなんだろう!って文句言いながら
エレベーター探しまわって歩きたかったなーー。
ああ まだ ひとり歩きに慣れないなーー。
ひとり置いて行かれたような
体の半分がなくなってしまったような
心がぽっかり 空いてしまう 瞬間が
まだまだあるなー
いや これはきっと
ずっとつきあっていく感覚なんだろうな
というただのつぶやき でした。
ふくだゆか
・・・