車イス生活になってどれくらい経ったのか?
1986年1月に怪我をしたから今でまる28年。
けっこう長くなりました。
今でこそしあわせな毎日を過ごし
怪我をしたおかげで今の自分があると思うようになりましたが
怪我をした当初から10年近くは動かない体を受け入れられず
障がい者となったことから目を背けたい日々がありました。
衝撃をどうにかするのに精一杯の行為だったと思います。
心がとても弱かったので。
国の制度を受けれるように障がい者手帳というのをもらうのですが
その手帳が届くことが怖かったですね。
手帳をもらうと障がい者になってしまい、もう今までの世界には戻れないと心の片隅で思っていました。
もちろん勝手な思いなのですが。
障がい者1級というレッテルを貼られることが怖かったです。
手帳をもらった後は落ち込みました。
それから数年、自分で使うことはなかったので忘れた存在にしていたのですが
一人で動くようになってからは障がい者手帳を携帯することに。
提示を求められる場面がありますからね。
その頃には手帳を持つ違和感は薄らいでいました。
表面上では。
しかし、手帳を洗濯機に入れてしまいボロボロになる事件があったことで
本心はまだ手帳を認めたくないというものが浮き彫りに。
それはボロボロになった手帳を作り替えようとしなかったからです。
まだ拒否していた。
障がい者であることをまだ認めず拒否をしていたのですね。
新しく作り替えることでますます障がい者になっていくと思っていたのです。
10年以上も経っているのにねぇ。
向き合おうとしなかったからですが。
そして今、ようやく作り替えることにしました。
パスポートを取るのに写真を撮ったというタイミングもあってですが
自分に自信ができ、向き合い、受け入れることができたからこそ作り替えられましたね。
大袈裟かもしれませんが28年かけてやっとたどり着いた場所。
だいぶかかりましたがこれでスッキリ。
戻る世界ではなく進む世界。
アクセルを踏み込んで楽しめそうです。
二十歳の頃の写真から今年五十になる顔の写真へ。
ちょっと太りましたがいい顔になっています(^0_0^)